人形の家とヒワ 9
私の友人のところの一人娘も、パクパクさんというお化けの友だちがいて、なんでもお父さんがどこかからもらってきて玄関に置いた大きな壷の中に住んでいるのだそうです。
夜になると彼女のところにやってきて、一緒に寝てくれるので、一人でも淋しくないのだといいます。
彼女はよく片腕を不思議な形に曲げていますが、それは姿の見えないパクパクさんを抱いているからです。
両手が必要な時には、そのお化けのパクパクさんを母親にあずけるので、母親もごっこ遊びに参加して、この姿の見えないパクパクさんを、ちゃんとあずかって抱いていてやらなければならないのです。
子どもたちはよく観察すると、こんなごっこ遊びの中で、おとなには見えない友だちをたくさん持ち、幻想を繰り広げて楽しんでいます。
一人遊びの場合もありますが、時には大勢で、インディアンごっこや、怪獣ごっこが始まります。
ウィックス夫人によれば、こうした幻想の友だちも、ある年齢がすぎると次第にあらわれなくなり、雨の日ぐらいにしか家には来なくなって、現実の友だちにかわるのです。
子どもにとって、こうした想像上の仲間は、心を育てるために大きな役割を果たすのです。
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